「ディスクがほぼ一杯です」との戦い
開発をしていると、いつの間にかMacのストレージが圧迫されて、あの嫌な通知が来ますよね。
💾 「ディスクがほぼ一杯です」
手動でクリーンアップしようとしても、
- どのファイルを削除していいかわからない
- 重要なファイルを間違えて消しそうで怖い
- キャッシュファイルがどこにあるのか探すのが面倒
- Dockerのゴミファイルが溜まってるけど、消し方がよくわからない
そんな悩みを抱えていた私が、Claude Codeにストレージ最適化を任せたら、たった数分で26GBも空き容量が増えた話をシェアします。
Claude Codeって何?
Claude Codeは、Anthropic社が提供するAI搭載のコマンドラインツールです。ターミナルから直接Claudeに指示を出して、コーディングやシステム操作を任せることができます。
今回は、このClaude Codeの「ストレージ最適化」能力に焦点を当てます。
実際にやってみた:26GBの解放
Before(最適化前)
使用容量: 166GB / 228GB (73%)
空き容量: 38GB ⚠️
開発環境を複数動かしていたら、気づいたらストレージが73%も埋まっていました。
最適化の内容
Claude Codeに「ストレージを最適化して」と依頼したところ、以下を発見・提案してくれました:
| 項目 | サイズ | 説明 |
|---|---|---|
| 🐳 Docker Images | 7.5GB | 使っていない古いイメージ |
| 🐳 Docker Containers | 3.2GB | 停止中のコンテナ |
| 🐳 Docker Build Cache | 1.8GB | ビルドキャッシュ |
| 📦 ~/.cache | 9.5GB | アプリキャッシュ |
| 📦 ~/Library/Caches | 3.7GB | システムキャッシュ |
| 📥 ~/Downloads | 456MB | 古いダウンロードファイル |
| 合計 | 26.1GB | – |
After(最適化後)
使用容量: 140GB / 228GB (61%)
空き容量: 64GB ✨ (+26GB!)
たった数分で26GBの空き容量を確保! しかも、システムは何も壊れていません。
Claude Codeストレージ最適化の5つのメリット
1. 🛡️ 安全性が段違い
手動でファイルを削除する時、「これ消していいのかな…?」って不安になりませんか?
Claude Codeは:
- ✅ システムファイルと不要ファイルを正確に判別
- ✅ 削除前に必ず内容を説明してくれる
- ✅ 誤って重要ファイルを消すリスクがゼロ
実際の実行例:
Claude: "Dockerの未使用イメージが7.5GB見つかりました。
これらは全て停止中で、削除しても問題ありません。
削除しますか?"
この安心感は大きいです。
2. 🔍 見落としがない包括的なチェック
人間が手動でやると見落としがちな場所も、Claude Codeは漏らしません:
チェック対象:
- Docker(images, containers, volumes, build cache)
- Node.js(node_modules/.cache, .next, npm cache)
- Python(pycache, .pytest_cache, .pyc files)
- Xcode(DerivedData)
- Homebrew(cache)
- システムキャッシュ(~/Library/Caches)
- ユーザーキャッシュ(~/.cache)
- ダウンロードフォルダ
一つ一つ手動でチェックしたら、どれだけ時間がかかるか…
3. ⚡ 圧倒的な時間短縮
手動でやった場合:
- Dockerコマンド調べる: 10分
- キャッシュの場所を探す: 15分
- 安全性を確認しながら削除: 20分
- 合計: 約45分
Claude Codeに任せた場合:
- 「ストレージを最適化して」と依頼: 1分
- 提案を確認して承認: 2分
- 実行完了: 2分
- 合計: 約5分
40分の時間短縮! この時間で他の開発作業ができます。
4. 📚 学習効果がある
Claude Codeは実行するコマンドを全て表示してくれます:
# Dockerクリーンアップ
docker system prune -a --volumes
# Pythonキャッシュ削除
find . -type d -name __pycache__ -exec rm -rf {} +
# Node.jsキャッシュ削除
rm -rf node_modules/.cache
次回は自分でも実行できるようになります。つまり、AIに任せながらスキルアップもできるんです。
5. 🔄 継続的なメンテナンスが楽
月1回、Claude Codeに「ストレージ最適化して」と言うだけで、常にクリーンな状態を保てます。
履歴も残るので、「前回は何を削除したっけ?」という確認も簡単です。
実際の使用例:コマンドラインでの会話
実際にClaude Codeとどうやり取りするか、例を見てみましょう:
パターン1: シンプルに依頼
$ claude
You: ストレージを最適化してください
Claude: ストレージの使用状況を確認しますね...
以下の最適化が可能です:
- Docker未使用イメージ: 7.5GB
- Dockerビルドキャッシュ: 1.8GB
- ~/.cache: 9.5GB(うち約8GB削除可能)
- ~/Library/Caches: 3.7GB(うち約2.5GB削除可能)
合計約20GBの容量を解放できます。
実行しますか?
You: はい
Claude: 実行します...
[実行ログ]
✓ 完了しました!20.3GBの容量を解放しました。
パターン2: 段階的に実行
You: Dockerのキャッシュだけクリーンアップして
Claude: Dockerの使用状況を確認します...
削除可能:
- 未使用イメージ: 7.5GB (92%が未使用)
- 停止中コンテナ: 3.2GB
- ビルドキャッシュ: 1.8GB
どれを削除しますか?
You: ビルドキャッシュだけお願い
Claude: ビルドキャッシュを削除します...
$ docker builder prune -f
✓ 1.8GB解放しました
パターン3: 安全性重視
You: ストレージ最適化したいけど、重要なファイルは消したくない
Claude: 承知しました。安全な最適化を実施します。
以下のみを対象とします:
✅ キャッシュファイル(再生成可能)
✅ 一時ファイル
✅ 未使用のDockerリソース
以下は対象外:
❌ プロジェクトファイル
❌ 設定ファイル(.env等)
❌ データベース
❌ Git履歴
実行しますか?
You: お願いします
私が実際に解放したファイルの内訳
Claude Codeの履歴から、過去に実施した最適化を振り返ってみました:
1回目の大掃除(数ヶ月前)
# Docker環境の完全リセット
sudo rm -rf /Applications/Docker.app
sudo rm -rf ~/.docker
docker volume rm dify_postgres_data
→ 約15GB解放
この時は、Dockerを再インストールする予定だったので、完全削除しました。
定期メンテナンス(月次)
# Python開発環境
find . -type d -name __pycache__ -exec rm -rf {} +
find . -type f -name "*.pyc" -delete
rm -rf .pytest_cache
# Node.js開発環境
rm -rf web/.next
rm -rf web/node_modules/.cache
→ 平均3-5GB解放
開発中にどんどん溜まるキャッシュを定期的にクリーンアップ。
今回の最適化(本記事)
# Docker未使用リソース
docker system prune -a --volumes
# システムキャッシュ
rm -rf ~/.cache/*(一部)
rm -rf ~/Library/Caches/*(一部)
→ 26GB解放
久しぶりにやったら、すごい量が溜まっていました。
自動化の仕組み:Makefileを作ろう
Claude Codeに「定期メンテナンス用のMakefileを作って」と依頼すると、こんな便利なファイルを作ってくれます:
.PHONY: clean-cache clean-docker clean-dev clean-all
# キャッシュクリーンアップ
clean-cache:
@echo "Cleaning cache directories..."
rm -rf ~/.cache/*
rm -rf ~/Library/Caches/*
@echo "✓ Cache cleaned!"
# Dockerクリーンアップ
clean-docker:
@echo "Cleaning Docker resources..."
docker system prune -a -f --volumes
@echo "✓ Docker cleaned!"
# 開発環境クリーンアップ
clean-dev:
@echo "Cleaning development caches..."
find . -type d -name __pycache__ -exec rm -rf {} +
find . -type d -name .pytest_cache -exec rm -rf {} +
find . -type d -name .next -exec rm -rf {} +
@echo "✓ Dev caches cleaned!"
# 全てクリーンアップ
clean-all: clean-cache clean-docker clean-dev
@echo "✨ All cache cleaned!"
これで、make clean-all と打つだけで全てのクリーンアップが実行されます!
注意点:削除してはいけないもの
Claude Codeは賢いので誤って削除することはありませんが、念のため知識として:
❌ 絶対に削除してはいけない
node_modules本体(.cache以外).envファイル- データベースファイル(使用中のもの)
.gitディレクトリ- プロジェクトのソースコード
✅ 安全に削除できる
__pycache__node_modules/.cache.next.pytest_cache- Docker未使用リソース
~/Library/Caches(ほとんど)~/.cache(ほとんど)
Claude Codeはこの判断を自動でやってくれるので、心配不要です。
推奨メンテナンス頻度
私が実践しているスケジュール:
| 項目 | 頻度 | 理由 |
|---|---|---|
| 🐳 Docker | 週1回 | 開発中にどんどん溜まる |
| 📦 開発キャッシュ | 月1回 | プロジェクト数が多いほど溜まる |
| 💻 システムキャッシュ | 月1回 | アプリが自動生成 |
| 📥 ダウンロード | 随時 | 手動で確認 |
カレンダーに「毎月1日: Claude Codeでストレージ最適化」とリマインダーを設定しています。
まとめ:AI時代の賢いストレージ管理
この記事のポイント
- ✅ Claude Codeで26GBのストレージを解放
- ✅ 5分で完了(手動なら45分)
- ✅ 安全にクリーンアップ(誤削除リスクゼロ)
- ✅ 学習効果もある(コマンドが理解できる)
- ✅ 継続的なメンテナンスが楽
こんな人におすすめ
- 💾 ストレージ容量不足に悩んでいる
- ⏰ クリーンアップに時間をかけたくない
- 🔰 どのファイルを削除していいかわからない
- 🐳 Dockerのゴミファイルが溜まっている
- 🚀 開発環境を常にクリーンに保ちたい
始め方
- Claude Codeをインストール
- ターミナルで
claudeと入力 - 「ストレージを最適化して」と依頼
- 提案を確認して実行
たったこれだけ!
おまけ:実際の効果を数字で
ストレージ最適化後、体感できた変化:
パフォーマンス面
- ✨ Macの起動速度: 30秒 → 18秒
- ✨ Docker起動時間: 15秒 → 8秒
- ✨ Next.jsビルド時間: 45秒 → 38秒
精神的な面
- ✨ 「ディスクがほぼ一杯です」警告がゼロ
- ✨ 新規プロジェクトを気軽に開始できる
- ✨ ストレージ不足のストレスから解放
時間的な面
- ✨ 月1回5分のメンテナンスで済む
- ✨ 手動クリーンアップの45分が不要に
- ✨ 年間で約8時間の時間節約
時給3000円で計算すると、年間24,000円分の価値!
最後に
「AIに任せるなんて…」と思っていた私ですが、実際に使ってみると、AIは単なるツールではなく、優秀なアシスタントだと実感しました。
特にストレージ最適化のような、
- 知識が必要
- 手間がかかる
- でも重要
というタスクこそ、AIに任せるべきだと思います。
あなたも、Claude Codeで快適な開発環境を手に入れてみませんか?